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お手入れ編
花を楽しむためのポイントを教えてください。
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草花には定期的なお手入れが必要です。
花を美しく楽しむためには毎日の継続した手入れが必要です。花が咲き終わったらそのままにせず、こまめに落ちた花がらを取って(花がら摘みという)あげることも大事です。パンジーなどは花が終わるとすぐ実を付けるので、花がらを摘まないと株そのものが弱ってきます。落ちた花びらが原因で灰色カビ病などになることもあるからです。

また、植物は見た目のバランスも大切です。むだに伸びすぎていたらカット(切り戻しという)してカタチを整えてあげましょう。サルビアなどは背が高くなりすぎたら全体の半分ほどを切り戻します。

上に向いて短期間で育成するような株は、てっぺんの芽を切り取る(摘心という)ことで、わき芽が伸びバランスがよくなります。ペチュニアなどどんどん成長する植物は摘心することで、ふんわりとした丸い株を作ることができます。逆にアスター類のような1本の枝を楽しむような植物は、わき芽を切れば(芽かきという)、わき芽に余計な養分をとられず、見事な花がつきます。
季節ごとの手入れのポイントをアドバイスしてください。
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季節ごとにメンテナンス方法も違います。それぞれに合わせて工夫してあげましょう。
◇春のポイント
春はもっとも植物が成長する時期であり、植え込みに最適な季節です。2〜4月に植え込んだ苗は、上手に育てれば秋まで咲きつづけます。
花がら摘みや枯葉の掃除をこまめにしたり、害虫に注意したりときめ細かな対応が必要です。水は天気の良い日にたっぷりと与え、宿根草などは花が終わったら切り戻しをしておきましょう。そうすれば秋にかけてもう一度花がたのしめます。

◇夏のポイント
梅雨と真夏では手入れの方法が変わってきます。長雨がつづくときは鉢植えなどは軒先に入れ、雨にあたらないよう注意します。夏は強い陽射しに注意を払い、簾(すだれ)などで光をさえぎってあげてください。水は朝と夕方の比較的涼しい時間帯に与えるようにしましょう。乾燥や葉ダニの防止対策として、ときどき葉水も行ってください。

◇秋のポイント
秋には夏の間に弱った株の手入れをしてください。また種子から植物を育てたいと考えている場合は、寒くならないうちに種まきを。冬に咲く植物は、気温が最低気温が10度以下にならない時期に植え込みましょう。水やりは土の表面が乾いた時にたっぷり与えてくだい。

◇冬のポイント
基本的に植物はお休み期間です。水をあげすぎると根腐れすることもあります。水は土が乾いたら晴れた日の午前中にあげる程度にとどめます。また、霜の降りるような地域は、鉢植えを室内などに入れ、花壇などは霜除けをしてください。
自分達でできる、簡単な剪定のポイントを教えてください。
剪定は樹木の健全な成長をうながし、気候の変化や病害虫などに対する抵抗力をつけるために行う樹木のお手入れです。剪定をするときはまず、樹木全体の姿を眺めてください。枯れ枝や病枝、大きな傷のある枝は取り除いていきます。つぎに形を乱している枝や正常な生育を妨げている枝は必要ありませんので、カットして美しくカタチを整えていきます。剪定のタイミングは、伸びてきたなと思ったらこまめにカットしていくことが大切です。ただし成長点が常に枝先のほうにあるので、深く切りすぎると樹木が枯れる原因になることがありますので気をつけてください。
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